にまめブログ

限界まで煮込まれたオタクの呟き

ピオフィオーレの晩鐘 ダンテ√感想

どうも、煮豆です。

ピオフィ個別√感想第2弾。前回のニコラ√でボルテージが上がったその勢いのまま次の√に突撃。

 

 

 

(↓前回のニコラ√感想はこちら)

beantan.hatenadiary.com

 

 

 

と、いうことで。

 

 

 

ダンテ√感想

ダンテ・ファルツォーネ(CV:石川界人

第一印象⇒確実にニコラより心根が優しそう。

優しいというか甘いというか、 毅然と振る舞うけど本当の意味では冷酷になりきれない系の男かなと踏んでました。

 

 

公式ブログに掲載されているおすすめ攻略順としてはダンテかニコラを1周目にプレイした後は楊を挟んでからもう一方を、という感じだったんですが私個人の判断でニコラ⇒ダンテの順でプレイしました。なぜならは初見の段階で一番惹かれるキャラだったから。期待値が高い分2人目で手を出すのはちょっと早いかな~と。わたし的「乙女ゲームを中だるみせず走り切るコツ」は一番好きそうな男を真ん中以降に置くことです。前半はそこに辿り着くことを目標にプレイ⇒後半は好きな男を浴びて上がったボルテージを糧にそのまま最後まで突っ走るという戦法。まあ基本はおすすめ攻略順に従うのであれなんですが、私が好きになる系統の男は大体何らかの闇なり秘密なりを抱えてるのでおすすめ順でも真ん中以降に居ることが多いです。逆に攻略順が問われないFDなんかだと我慢できずに好きな男から手を出して結果フルコンせずにしばらく放置、なんてパターンもしばしば。

 

とまあ話が逸れましたが、そういう狙いで2人目はダンテに決定。前回のニコラ√でしっかり好感度を上げてきてくれたので1人目だったニコラよりもだいぶ信頼値の高い状態からスタート。まあ正直信用できないタイプの男筆頭みたいなニコラと比べるとダンテは最初から信用できそうだったけど(失礼)。実際ダンテ√はどこまでも正統派を行くスタイルでめちゃくちゃ信用できるタイプの男だったわけですが、一つだけ誤算が。

 

 

 

ダンテ、めちゃくちゃかわいい。

 

いや知ってた、かわいげのあるタイプに違いないことは初めからわかってたつもりなんだけど、想定していた範囲を遥かに飛び越えてきた。なんかスチルというスチル全部かわいかった気がするんですけど気のせいですか??? マフィアのカポがこんなにかわいくていいと思っているのか。まったく。ありがとうございます(合掌)。

 

ダンテ√は正直ダンテのかわいさに身悶えてたら終わってたみたいなところもありますが、もちろんかっこいいところもいっぱい見せてくれて、またニコラ√では謎のままだった新事実が色々と発覚したりととてもプレイしがいのある√でした。

 

 

 

ではここからガッツリネタバレあり(前回プレイ済みのニコラ√も含む)の感想となりますので未プレイの方はご注意ください!

 

 

 

 

 

 

 

この感じで23歳という事実、かなり萌える。あとたった1センチとはいえニコラより背高いのマ??

 

 

 

(ダンテ√完走後、楊√へ向けて共通をやり直していた時のメモ)

共通√の一番初めの選択肢、「おはようございます」じゃなくて「……」がダンテの好感度上がるっぽいのちょっと不思議だな~と思ってたんですが、ダンテ攻略後に解放されるMS【選択】にてその理由が発覚。前回のニコラ√でなんとなく感じてましたがやっぱり自分はカポとして相応しくないといった葛藤があるんですね。「俺を少しでもカポとして認めてくれていたか?」はやはりニコラへの劣等感というか、自分はニコラに及ばないという意識から出たものだったんだなと。でもニコラはむしろダンテこそがカポの器だと思ってるわけで……(てか書きながら思ったけどなんでカポの器だと思ってる男をカポの座から叩き落そうとしてんだよ!泣)。そしてリリィが少しでも自由であれるようにと敢えて距離をとっていたダンテの健気さに泣いてしまった。こういうとこは確かにニコラの言うように【血】に縛られてるよなあ。なんて声を掛けたらいいのかわからないから時間が欲しい⇒「……」が正解なの、控えめに言って萌える。ずりぃよこんなの。

 

 

共通√chapter 02の終盤。オルロックに教会から連れ去られそうになったところを助けてくれるダンテ。プレイヤー視点からするとオルロックが悪人じゃないことはわかりきってるんですが説明もなしにいきなり連れ去られるってリリィからすれば恐怖でしかないわな。そこからファルツォーネの屋敷で保護される流れはニコラ√と同様。そういやニコラ√はニコラサイドのお話だからあの流れだけどダンテ√でもニコラはやっぱり裏切るんか? とこの辺で思い始める。

 

鍵の乙女云々の説明をされないまま屋敷で暮らすことになるのも前回と同様ですが、ニコラと決定的に違うのは表立ったフォローの少なさいきなりの誘拐未遂⇒銃撃戦⇒マフィアの屋敷に連れ帰られるという怒涛の展開の直後でさえリリィの不安に寄り添うような言動は少ないし、屋敷の中でどう過ごせばいいかも教えてもらえないまま放置。そして基本無表情で淡々と喋るからまあとっつきにくい。結局ほとんど眠れないまま朝を迎えて体が冷えてるの、ホットミルクを用意してもらった上に手を握られながら眠りに落ちたニコラ√との境遇の落差がすごくて泣けてくる。まああの優しさも打算によるものだったのであれなんですけど……。

 

👆下心なしに一貫して優しくしてくれるジュリアとレオしか勝たんってワケ。

 

 

特にレオは身の周りの世話と護衛をしてくれるということで一緒にいる時間が長いんですけど、あの、マジで天使。というかめちゃくちゃワンコだんだん垂れ下がった耳とかぶんぶん動く尻尾とか見えてくる。マフィアとしては些か甘すぎるんだろうけどリリィの不安な気持ちにちゃんと寄り添ってくれるし、上役のニコラやダンテにまで色々掛け合ってくれる。むしろ君の立場的にそれ大丈夫? ってだんだん心配になってくるレベルで色々してくれる。好き。

 

 

多分ダンテはダンテなりにリリィを気遣う気持ちはあるんだろうなってのはわかるんだけどあまりに言葉足らずなせいでリリィが不信感を募らせていっちゃうのが見てても~~~~~~ってなった。下手くそか。ニコラみたいに表面上だけ取り繕うとかできない不器用さが愛しくもあるけどもどかしい。

 

 

こうして不安を募らせた結果、脱走を試みるリリィ。シーツをロープ代わりにしてバルコニーから降りようとする。人様の家の(しかも高級そうな)シーツをためらいなくビリビリにするのは笑った。

しかし途中でシーツが裂けてしまい落下

 

 

「何をやっているんだ、お前は!」

 

 

正直このシーンが一番ときめいたかもしれん。

間一髪、下で抱き留めてくれるダンテ。ずっと淡々としていたダンテが本気で焦ったように声を荒げたのもよかったし、何よりここで脱走しようとしたことに関してはお咎めなしなのがとてもよかった。屋敷から出ようとしたことじゃなくて危ない真似をしたことに怒ってるんだよね。あとずっとよそよそしいやり取りだったのがここで初めて素に近い状態で話せたのにもにっこり。

「俺に聞くな、このおてんば!」←かわいすぎん?

 

リリィちゃん、ニコラ√の時は淑女感強かったけど今回は確かに割とおてんば娘感ある。木登りとかして育ったのは意外すぎた。かわいいね。このイベは二人が距離を詰めるきっかけとして個人的に100点満点でした。こういう停滞した状態にはトラブルがむしろ良い方向にはたらくの、あるある。

 

 

リリィが脱走を企てるほどの不安を抱えていることを知ったダンテはようやく事情を説明してくれますが(正直そのくらいの話はもっと早くしてくれてもよかったのでは? という気持ちもある)、え、ソフィア死んだの? あれで? 正直ちょっと突き飛ばされたくらいの認識で全然心配してなかったので青天の霹靂すぎた。いやまあ歳を考えればそういうこともある……か? 微妙に腑に落ちないままとりあえず進行。ショックで食事がほとんどとれなくなってしまうリリィ。ここでもめちゃくちゃ心配してくれる+リリィが抜け出した理由については四六時中一緒にいる自分が鬱陶しくなったせいだと思ってるレオが愛しすぎた。多分レオいなかったらもっと早く脱走企ててるよ(レオ√どこ?)

 

 

あと落ち込んでる理由に関して「ダンテに怒鳴られたせい」で満場一致してるの笑っちゃった。リリィちゃん怒鳴られたことに関しては割とノーダメですよ。元気に言い返してたし。そんでその日の夜はニコラが夕食を共にしてくれるわけですが、ま~~露骨にリリィをダンテを近づけたくなさそう。ダンテを「血」から解放したいニコラにとってリリィの存在はあまり好ましくないんだろうな。つかダンテが皆と食事するの許可しなかったのほんまか?(疑心)

⇒のちのMS【報告】👈やっぱ嘘やんけ!ニコラおまえ!

 

 

ダンテさん、このあたりからレオを経由して花束やら本やらレコードやらを差し入れてくれるようになるんですが、なんかもう愛しさ爆発しちゃった。不器用かよ。こんなに色々気にかけてるのにリリィに伝わってないのがほんと……ほんとさ……(頭抱え)。ネコチャン連れてきたくだりとかあまりの愛しさに思わず声出して笑っちゃった。寂しいってこぼしたらほなネコチャン連れてこよ!ってなるマフィアのカポ、何? こんなんずるいって~~~~~~~~。

 

リリィがこのままうっかりレオの方に惚れちゃったらどうしよ!?てハラハラしてたから早めにネタばらししてくれてよかった。

 

 

リリィによってカルロ命名されたしごできネコチャン、執務室に入り込み⇒ダンテの腕に潜り込み⇒からのスチル発生。怖いと思っていた男が誰もいないところで小動物を愛でる図ってのは何度浴びても最高ですよね。定番シチュには定番になるだけの理由がある。

つかカルロ白くてふわふわでちっちゃくてマジかわえ~~~~~(ネコ派の俺、大歓喜)。

 

 

ダンテと話すうちにソフィアのことを思い出して泣いてしまうリリィ。小さな子供をあやすみたいに、ぽんぽんと背中を撫でてくれるダンテ。そんな二人を見守るかのように小さく鳴くカルロ。何ここ、天国?

 

👆ここのダンテの慰め方がまた良いんだよな~~~! 手慣れてるわけじゃないけどさりげなく寄り添ってくれる感じ……背中を撫でるって涙を拭うとか頭をよしよしするのとかと違って直接肌(?)に触れるわけじゃないというか、こう、個人的にすごく絶妙な接触ラインのような気がしてですね……良い…………。

 

 

とか言ってたらやっぱ普通に生きてたソフィアあの涙なんやったん? ソフィア無事でよかったね!の気持ちとまずい……せっかく前進したダンテとの関係がまた拗れそう……の気持ちとの間で板挟みになる俺。それが正しい選択だったかは置いとくとしてリリィを思いやってることには違いないから頼む、あまりダンテをいじめないでやってくれ……と保護者ヅラかましてたらここで決めてくれましたダンテ・ファルツォーネ。謝罪イベ、ナイスでした。ニコラの後だったから印象薄かったけど深紅の薔薇を差し出してくるところにはしっかりイタリア男を感じた。このままなあなあにして関係悪化、となる前に自ら謝りに出向いてくれて良かったし弁明しようとしないところも良かったよ。つくづく不器用な男だなとは思ったけど。

ちなみにソフィアとファルツォーネの繋がりは伏せたままソフィアの無事だけ知らせるってのはダメなんすかね? ダメっすか。ハイ。

 

 

ダンテの誠意ある謝罪により信頼関係の修復(というより強化?)に成功し、ファルツォーネの屋敷で居心地よく暮らすリリィ。このままダンテと仲を少しずつ深めていくスローライフが始まる――わけもなく、ニコラの手引きで拷問の現場を見せつけられる。ニコラ√のあのシーンが割とトラウマなので地下牢に連れてこられた時点で冷や汗ダラダラでしたが今回は水責めでまだよかった(よくない)。周りのオタクを見てると双子ちゃん結構人気っぽいからフェイくんも気になってるんだな~~この√では即退場だったけど。

 

 

あとニコラの妨害が全体的に露骨すぎてちょっとおもろいんですがダンテを下げて自分を上げようとするのはダンテを【血】に縛りつける存在であるリリィがダンテと深い仲になること自体望ましくないからか?  唐突なハニトラもどきも完全に失敗してて笑った。

 

 

ここまでリリィの要望をなるべく叶えようと奮闘してくれていたレオですが、老鼠襲撃の日にこっそり屋敷を抜け出すのはやめとけ~~~~~てなっちゃった。ただの一般人(ではないんだろうけど)の女の子にそこまで肩入れしちゃう人の好さ、確実にマフィア向いてないよ。遭遇したのがギルバートでよかったね。

 

ただこの辺の気分転換が功を奏したのか拷問の件でダンテとの関係がそこまで拗れることはなく。老鼠襲撃後のダンテを手当てしつつ話をし、この件に関してはおそらく一件落着。ダンテ√は一進一退を繰り返しながらかなりじわじわ距離を縮めていく感じなのが印象的だった。

 

部屋の前でノックもせず迷ってたリリィに気づいて「入れ」って言いに出てくるここのダンテ、地味に好きです。

 

 

あとこの辺で公式ギャラリーに出てたスチル(リリィの髪に絡まった葉っぱをとろうとするダンテ)が登場するんですが、黒手袋に包まれた手で触れられてることになぜかめちゃくちゃ興奮した。なんだろう。素手の方が接触レベルとしては上なはずなのに……。これも先述した絶妙な接触ライン云々に通ずる話かもしれない。

 

あとスチルもそうだし話の中での描かれ方もそうなんですがダンテってめちゃくちゃ「綺麗な顔」として描写されてるよなーと。いや実際どう見ても綺麗な顔なんだけど。でもこういうのってオタク(プレイヤー)から見た認識と公式設定が必ずしも一致するわけじゃないのでダンテは公式公認スーパー美人なんだなあとニコニコ。たぶんニコラ√でのニコラよりも美形描写多いよね? 違ったらごめん。

 

これでダンテ√のスチルは5枚目(共通含む)なんですがま~~~ニコラ√との差がすごいですわ。ニコラなんか5枚の間に手を握ったりあーんさせたり膝枕させたりこめかみに銃口を突きつけたりしてるのに……。

 

 

そしてまた次の襲撃の日に外に出ようと提案してくるレオ。せっかくこないだ何事もなく済んだのにまだやるんかーい。いや成功したからこそ味を占めたのか。すまんけどやめてくれ~~~~~てなっちゃった。1回目無事に済んだのもだいぶ奇跡なのに2回目に何も起こらないわけない。案の定老鼠の構成員に襲われるし挙句の果てにまで出てくるの、終わりすぎる。レオさすがにこれは監視役としてとんでもないやらかしでは?

あと楊の武器が剣の類いなのビビった。拳銃に対して剣でやり合うのマ??

 

 

間一髪でダンテたちが駆けつけてくれたのと楊がいい感じに手を抜いてくれたおかげで奇跡的に全員無傷で帰還。ほんとに奇跡だろこれ。当然ダンテからのお説教タイム入りますが言うこと全部ごもっともすぎてぐうの音も出ない。てか剣幕がすごいだけで実際はただリリィの身を案じてるんだろうな~ってのが伝わってくるし対応も全体的に甘かったよダンテ。リリィは言わずもがな、レオも平手一発で済んでるし。正直グーパン三発くらいは覚悟してた。この局面で「次からはもう少し考えて動け」程度で許されるのマフィア界で考えたらベタ甘じゃない???超ホワイトファミリーだよ。

 

 

しかもここにオルロックからの襲撃が重なるという怒涛の展開。レオがダンテを庇いに入った時終わったかと思ったけど軽症でよかった。もしかしてレオかなり強運の持ち主だな? そんでオルロックおまえこんな強かったんか……前回は無口だけど心優しい有能情報屋だったのにナ……。【鍵の乙女】に【墓守の一族】に教国の【使徒、ニコラ√と比べると格段にピオフィの世界観に迫ってる感じがする。

 

 

屋敷への襲撃を受け急ぎ別の場所に移動することになるリリィ。荷物をまとめたところでカルロとは一度お別れになるんですが、このくだり、今までピオフィやってきた中で一番心を締め付けられた置いていかれそうになって寂しそうに鳴くカルロ…………おおん…………泣

👆今後の展開でもしカルロがつらい目に遭うようなことがあればVitaごと叩き割ることを決意。

 

 

ここからダンテと二人、隠れ家での生活がスタート。さらっと言ってますがこれ結構デカいイベントだな??? 一つ屋根の下に変わりないとはいえ家の規模感がまるで違うし二人きりだし。でもプレイ中も割とここをさらりと流せてしまったのは相手がダンテだからだろうな~。ここまでの距離の詰め方を見ても変なちょっかいをかけるようなことは絶対しないと断言できるし……。あとごめん、限られた人間にしか知らされてない隠れ家をニコラが把握してることに不安を覚えざるを得ない(アンダーボスだから当然なんだけど)。多分一番知られてたらまずい相手じゃないか?

 

 

そしてダンテたちがずっと伏せていたのはブルローネに眠る聖遺物の話だったということがこのあたりで判明するんですが、は~~~、なるほど……。封印を解くとかその辺はやっぱり結構ファンタジーなんだな。まあ特殊な痣とかの時点でそれはそうだけど。ファルツォーネの純血主義にも確たる理由があったわけね~と納得。リリィにあまり情報を与えたくないらしいニコラは塩対応だったけどこっちが本来のパターンなんだろうな。たまたまニコラの懐に入り込めた前回がイレギュラーだっただけで。

 

一方、隠れ家を把握しているもう一人の存在であるレオの安心感たるや。カルロ連れてきてくれるのラブすぎる。よく考えたら君たちワンコとニャンコだね(?)

 

 

この辺でスチルイベ。ソファで寝落ちしてたダンテにうっかり壁ドンをかますリリィ。寝起き⇒からの困惑しつつ頬を染めるダンテのスチル、どこのヒロインかと思った。かわいすぎるだろ。もはやマフィアのカポってこと意識してないと頭から抜け落ちるようになってきた。そしてここでもナイスなアシストをかますカルロやっぱりしごできネコチャンすぎ~~~~~!!!

 

 

「まあ、仮に襲われても、おまえが相手なら軽く組み伏せられると思うが……」

 

 

👆このセリフ、滾った。

いやめちゃくちゃ鉄板ではあるけどこのかわいすぎる赤面顔から組み伏せるとか言われたらさあ???脳が混乱しちゃうってばよ。いいぞもっとやれ。

 

あと「俺はどうすればいいんだ?」でニコラ√の「僕はどうすればいいの?(夜にリリィの部屋で二人きり)」を思い出したけど「立ち上がれないなら手を貸す」ってさ~~~!しかも触れてもいいか許可までとるのどこまで紳士的なん。ダンテのこういうとこが愛い……愛いよ……一瞬でもニコラ路線思い浮かべてごめん。てかここからしばらく二人で見つめ合ってたの笑っちゃった。たぶん傍から見たらあまずっぺ~すぎて耐え切れない空気醸し出してたと思うよ。なんだこのピュアピュアな恋愛。

23歳と21歳か……萌えるな……。

 

 

そんなこんなで二人での隠れ家生活がスタート。

どうやら朝に弱いらしいダンテ、起きてはくるもののとにかくぽやぽやしてる。

 

 

「…………おはよう……」
 
「……カプチーノ……」
 
「…………(返事はしないが小さく頷く)」
 

 

 

かわいすぎて罪。有罪です。ヒロイン超えるあざとさ見せつけてくるのやめてくれません? 手伝いを申し出て即皿割っちゃうのとかもさ~~~絶対ちょっとシュンてしてたやろ。くそ。大概にしろよ(すき)。報告とか食材調達にやって来てついでにカルロとじゃれ合うレオも愛しすぎるしもうずっとこういう暮らし続けてくのってダメですか? ニコラさえいなけりゃひたすらほのぼのしてる。

 

 

まあこの平和ボケした空気感を搔き乱せるのは現状ニコラくらいしかいないので、ダンテが優しくしてくれるのはリリィが【鍵の乙女】だから~みたいなことを遠回しに言ってきます。正直プレイヤー側からするとダンテが根本的に優しい人間なのもリリィ自身に惹かれてるのも丸わかりなのでハイハイ(笑)という感じなんですがこれを真に受けてぎこちない態度をとるようになるリリィ。私は両片想い前提のすれ違い大好物オタクなうえここ二人は完全に“勝ち確”なのでむしろニッコニコ。いい仕事してくれるじゃねえか……。

 

 

何もしてないのに避けられちゃうダンテは普通に可哀想でしかないけどその理由を「レオには話せて俺には話したくないのか」って拗ねちゃったり、かと思えば拗ねてたはずなのにうっかりいつもの癖で料理を褒め始めちゃったり、リリィはリリィで無意識にダンテのためにカフェラテ用意しちゃうしそれを受けたダンテは小さく笑って……あのこれ完全にただのイチャイチャですよね???絶対に深刻化しないタイプのすれ違いなのは火を見るよりも明らかなので私はすっかり高みの見物モード。

というか「美味い」の一言以外にもどこがどう好きか伝えてくれてるダンテ有能すぎん? これが通常運転なのマ? 全国の手作り飯食わせてもらってる男ども見習えよ。

 

 

「――美味い」
「あ、ありがとう……」
「クリームソースがパスタによく合う。重すぎないところが好――」⇐ここで気づき
「…………」
「…………」
 

 

👆一生やってろ。

入籍まだ?

 

 

屋敷から離れたことでカポとしての体裁を保つ必要がなくなったからか、怒涛のデレが止まらないダンテさん。ソフィアからの手紙に泣いてしまうリリィの手を握って、何も言わず傍にいてくれたり(⇐背中撫でからのこの変化、いい)、避けていた理由については上手く整理をつけられるまで待ってほしいというリリィの申し出にもしっかり頷いてくれる。

 

 

「ただ、必要以上に避けるのはやめてほしい。……結構、堪える」(露骨にシュン)

 

「あのとき、駆けつけることができて……。おまえを保護できて、本当に良かった」(頬染め笑顔)(たぶん初出し)

 

 

ダンテ・あざと・ファルツォーネめ…………。

ずりぃんだよなほんと。

 

 

さすがにカポともあろう男のこれ以上のデレは見逃せないということで、MSで散々不穏な空気を醸し出していたアンダーボス、動きます。1回目のワイン正直めちゃくちゃ疑ってたので何事もなく夜を明かした時は「すまんかったな……」の気持ちになったんですが2回目でしっかり盛ってきた。何も仕込まない1回目を先に置くことで警戒心を緩めさせる手管はさすがとしか言いようがない。なけなしの罪悪感返せ。

 

 

ちなみに連れ去られてきたヴィスコンティでギルへの質問をミスると、ダンテはファルツォーネに不利な条件でリリィを取り戻すことになり、まともな取引材料になれなかったリリィがニコラに撃ち殺されthe End。思ったように役に立たなかったから殺すってまあまあ酷い気はするけどたぶんニコラ的にはもともとリリィの存在自体が好ましくないっぽいからな~~~それにしてもダンテを【血】から解放したい!に囚われすぎてて肝心のダンテの幸せが考慮されてないのには頭抱えるけど。これ系の質問複数並べられる選択肢って結局全部選ばされるパターンも割と多いのでここでthe Endにもってかれるの地味に罠だなと思った。まあアカン選択肢が一番下に置かれてるだけ良心的かな。

 

 

「私を帰して!」を選ばずに進むとダンテとの交渉の場でのギルの立ち回りが変わり、リリィは無傷で返す、ファルツォーネの利権もいらない、ただしひとつだけ条件を出す――という形で場は収まる。曰く、賢い女を粗雑に扱うのは心が痛むらしいけどじゃあ賢くない女だから粗雑に扱ってもさほど心が痛まなかったパターンがあのthe Endってことね~てちょっと笑っちゃった。まあ何はともあれギルが上手いこと対応してくれたおかげでニコラには殺されずに済み。あと無事に会合を終えたダンテがリリィを抱きしめるんですが、この√はほんとに恋愛過程の描き方が丁寧だな~~~!スキンシップに全く性急さを感じないというか、息をするように自然に受け止めている自分がいる。てかこの二人ってまだ付き合ってないんだよな? 気持ち的にはすでにニコラ√を上回るイチャイチャを見せつけられてるんですが……。

 

あとニコラ√でさえオイオイオイ~てツッコミ入れてたニコラのムーブがダンテ√だとさらに輪をかけて酷くなっててウケる(ウケるな)。ひとり相撲すぎるよ~~~相撲ならせめてダンテと正面からやってくれ~~~~~~。

 

 

隠れ家もダメになったということで、今度はホテルで生活するようになった二人。ダンテが熱を出したり街ではファルツォーネの悪評が広まっていたりてんやわんやですがこれがきっかけでようやくダンテの本音を聞き出せます。やっぱ自分はカポの器じゃないって思ってるんだよな~~~そうだよな~~~。前回のニコラ√から感じていた部分をやっとダンテの口から聞けてすっきり。ダンテは性格的にニコラほど冷徹にはなりきれないだろうしニコラの方が……て思考になるのはめちゃくちゃ理解できる。しかもダンテにとってニコラは「兄」に等しい存在なわけで……。多分カポ云々以前にマフィア適正高いのはニコラなんだろうな(それがいいことかはさておき)。

 

ダンテのため、ファルツォーネのためなら自己犠牲も厭わないというリリィに、「俺自身の意志でおまえを守りたい」と告げるダンテ。なんかもうこの辺の流れというかセリフのひとつひとつがあまりに正統派すぎて眩さに目が潰れそうだった。王道!正統派!メインヒーロー!って感じ。ニコラ√の後だからその反動ってのもあるけどここまでまっすぐな言葉を一切の不足なしに与えてくれるの、すげぇ……。

 

そんでこの機を逃さずしっかり告白イベに突入するわけですが、「好き」って言われて「私も好き」って返したら頬をポッて染めるダンテね。ほんま。というかニコラって赤面表情差分なくなかった???(記憶が抜け落ちてるだけだったらごめん) 全員赤面顔見せろや~~~~~て時差でキレかけたけど楊とか絶ッッッッッッッッッッッッ対赤面しないもんな。ほなしゃーないか……。個人的な読みではギルはまだワンチャンあるしオルロックは絶対に赤面してくれます。いいか? 絶対にだ。

 

話が逸れました。とにかくここでストレートすぎるほどストレートに想いを伝え合うふたり。

 

 

「……おまえのことが、好きなんだ。リリィ」
「私も……。あなたが好き、ダンテ」
 
「……好きだ」(頬染笑顔)
 
~ふたり、そっと唇を重ねる~

 

 

👆今どきこんな模範解答みたいな流れある? マフィアの世界で展開される超王道少女漫画ムーブ、ちょっと頭が混乱した。

 

 

なんか正直ニコラ√みたいなぶち上げがあるかと言われるとそうじゃないんだけど、なんだろうダンテ√のこの実家のような安心感は……。マフィア(しかもカポ)との恋愛にしてはぬるすぎるのかもしれないけどこの後に控えてる男たちのことを考えると作品としてはいいバランスじゃないか? とこの段階の私は踏んでいます。ここはきっと圧倒的癒し√枠に違いない。

 

 

楊の目的を潰し、教国からの後ろ盾を取り戻すために聖遺物を手にしようと決める二人。遺跡に現れたエミリオからの助言で、聖遺物の封印を解く方法を探ることに。

 

 

 

 

💖BEST END💖

リリィはダンテと共に教会に足を運び、【第8の秘蹟について調べるも、結局手がかりは掴めないまま一度屋敷に戻ることに。その帰りの道中、街中でファルツォーネの構成員とやり合うランと遭遇。

MS【甘言】でリーとやらに薬物を使うよう唆されてたけどやっぱ手出しちゃったんだなー。楊√では確実にこの男が障害になりそう。薬物使ってくるタイプの敵役ってめちゃくちゃヤだな

 

片割れのフェイもおらず、薬で酩酊状態にあるランを難なく退けるダンテですが、その場にいたファルチェの青年から罵倒を浴びせられ少し傷ついた模様。なんかダンテのこういうシーンは見てるこっちの胸が痛いな……。ニコラなら多分もうちょっと安心して見れるし楊とか1ミリも心配にならない自信がある。てか楊が相手なら青年はその場で死んでるだろうけど。

 

その後、ホテルに戻った二人。ファルツォーネのカポとしてではない、ひとりの人間として気にかけてくれるリリィに、ダンテは抑えが利かなくなったようにリリィをベッドに押し倒し、覆い被さるように唇を重ねます。これってもしかしてファルツォーネ名物?

誠実堅物男の余裕のないキスっていいよな……。

 

あとこのキスシーン、ダンテの右手どうなってる? て思ってよく見たらリリィの背中を支えてるっぽくて萌えた。いや捕まえてるともとれるんだけど。いずれにせよ萌える。ここ両手を押さえ込んでたニコラとの対比(?)を感じていい。いいぞ……。

 

このまま期待を裏切らず一夜を共にする二人なんですが、ひとつだけ思ったこと。

 

 

 

いや封印の解き方判明する前にヤッてまうんか~~~~~~~~い

後述しますが先に回収したGOOD ENDでは聖遺物の封印を解くためには【墓守の一族】と【鍵の乙女】とが結ばれている必要があると判明し、リリィのことが大事なダンテは「封印を解く」という目的のためにそんな行為には及びたくない――という意思を貫き聖遺物なしで問題解決に臨むというパターンだったので、なるほど~ほなBESTではそこを二人で話し合うなりして乗り越えて封印を解くパターンかな~とか思ってたんですがそんな事情知る前にすでに結ばれてたので無問題(モウマンタイ)です! というなかなかの強行突破だった。いやいいんだけど。まあ先に封印を解く方法がわかってたらせっかく想い合っての行為なのにどうしてもその目的がチラついちゃって全くケチのつかない初体験とはいかないかな~と思うと本人たち的に一番幸せなのはこのパターンってのは納得できる気はする。なんてったって“BEST”だからね。

でもあとからすでに「結ばれている」ことを子供姿の彼に指摘されるのはちょっと恥ずかしかったナ……。

 

 

ダンテと結ばれたことで印が色づいたリリィ。二人で再び遺跡を訪れるとそこにが現れる。好みの男との邂逅のはずなんだけどニコラ√に続き立ち回りが完全に悪役のソレなので全く喜べねえ。

 

あとめちゃくちゃ細かいけど聖遺物の詳細を知らないリリィを見て「?」となる楊がよかった。こういうヤバい男が不思議そうにしたりするところ見ると一応人間なんだなって安心するみたいなの、わかります? ちょっとまともなコミュニケーションとれた気がして嬉しくなっちゃう(チョロ)。

 

 

二人に死なれては困るというのはあくまで教国の意向であって、楊としてはむしろいずれは老鼠を潰しにかかるであろう教国に嫌がらせをしておきたいとのこと。本気で二人を殺しにかかる楊との戦闘に入りますが、銃弾は避けるし痛覚もバグってるっぽい楊、さすがに人間辞めすぎ。普通に考えて近接武器と飛び道具なら後者の方が有利っぽいのに全然そんなことないしこれBESTじゃなかったら確実に死んでたな。まあこういうイカれ男と張り合えるのは同じくらいイカれてる男だけというか……。【鍵の乙女】を守るために途中から参戦したオルロックは割とさくっと殺されちゃうし。てか立ち絵の方に認識が引っ張られてたけど楊って二刀流なんだな。この男に二本も剣持たせるの反則だろ。

 

 

最後はリリィが拳銃を使って意識を逸らす作戦で無事に楊を倒すものの、重傷を負ったダンテはその場に崩れ落ち⇒雨まで降り出し⇒挙句残った老鼠の構成員に囲まれるという最悪コンボ。ここまで重なると逆に絶対助けが入るパターンなのはわかるんですがエミリオとか来ても正直戦力外すぎるだろ~て思ってたのでギルニコラ駆けつけてくれてよかった。遺跡の中にダンテを運び込み手当てを行うリリィ。その際に使った聖水盤に満ちた水には治癒効果があるらしく、ダンテの具合は多少落ち着いてきます。この辺はめちゃくちゃファンタジー。再び現れたエミリオが色々と説明してくれたけど教国内部もめんどくさそうだし権威を掲げてる割には大して役に立たないな~という印象。巻き込まれた側としては辟易するのもわかる。

 

というかこの封印を解く方法ってガチでダンテ√でしか使えないやつだから【鍵の乙女】としての役割が果たされるのってこの√だけなんだよな? 後ろに控える3人の√ではニコラの時みたいに教国やファルツォーネにとって価値のある存在として扱われる程度ってことでおk? オルロックは教国サイドだからこの辺ちょっとディープな絡み方してきそうだけど……。

 

 

「しかし、上等なコートも台無しだな。どうしてそんな血塗れにしたんだ?」
「おまえがもっと早く駆けつけていれば、俺のコートは助かったはずだ」

 

 

👆頭同士のやり取り、好き

軽口を叩くギルに不機嫌になりながらもこういう返しができるダンテ。いいよ。

 

 

 

ここからファルツォーネの屋敷に戻り日常ターン。

 

 

「……リリィ」(明らかな不満顔)
(! いつもより砂糖を少なくしたこと、気づかれたみたい……)
「ダンテ。砂糖の過剰摂取は健康に悪いよ」

 

 

平和か。

ダンテがいちいちあざとかわいすぎる。√入りたての取り付く島もなくて怖~なカポ、どこいった?

 

 

全てに片がついたため、「教会に帰るか?」と問うダンテ。もともと不可抗力でファルツォーネにやって来たリリィをこれ以上無理に縛りつけたくないそう。ちゃんとお家に帰してあげようとするのはダンテの誠実さであり優しさだと思うし、そこでリリィの意思を直接確かめようとしないのにはダンテの臆病さが見えるなあと。そこは本人も自覚してるっぽい。

 

自分の意思で、マフィアのカポであるダンテの傍にいることを選ぶリリィ。それを迷いなく受け入れるダンテ。ソフィアに改めて挨拶をするために教会へ訪れるシーンでの幕引き、さすがはメインヒーローポジ男の√としか言いようがない。どこまで行っても正統派。

 

 

ちなみにこの合間にエミリオ視点のモノローグが挟まりますが、【鍵の乙女】というのはすなわちファルツォーネの後継者と赤い糸で結ばれた「運命の相手」を指すのだという。運命カプ(物理)……ってコト!? この情報踏まえると他√のダンテは実質負け男なのか……。というか聖遺物の封印を解くって結構重要な役割っぽいのにちょっとしたことで変わっちゃう運命の相手が鍵になるってそのシステム大丈夫?

 

 

ED後、屋敷に帰る前に聖堂に寄る二人。この時点でBESTED後朝チュン肌色スチルは確定事項ではないことが発覚。やりやがったなニコラ・フランチェスカ。まあベッドシーンはお一人様1点限りだと思えば順当か……。

 

夕陽がきらきらと差し込む二人きりの聖堂。ダンテは祭壇の前でリリィに向けて跪き、その手に恭しいキスを落とします。しばらくして唇を離したところでスチルがドン。

 

 

「リリィ。どうかこれからもおまえの心を、その想いを俺に与えてくれ」
「愛している。ずっと俺の傍にいてほしい」
「ええ、ダンテ……」
「私もあなたを愛しているわ。ずっと、あなたの傍にいさせてほしい」
「――――」
「愛している、リリィ。心から……!」
 
~ここでブルローネの街に鳴り響く鐘の音~

 

 

おまえはどこまで正統派をひた走れば気が済むんだ。

これ告白ってより実質プロポーズでは?

 

 

ここに至るまでの自分の心の在り様を全部言葉にしてくれて、その上で愛を囁くダンテ、信頼できる男すぎる。ダンテ√はまだ打ち解けられていない序盤を除いて「言葉が足りない!」て現象が全然起こらないのがほんとにすごい。まじでニコラと血繋がってる?

 

そして最後のリリィのモノローグね。これが「ピオフィオーレの晩鐘か~~~!ちなみにピオはイタリア語で「敬虔」、フィオーレは「花」=リリィ、晩鐘は夕方を告げる鐘とのこと(公式ブログより)。二人目(何なら制限的に一人目もあり得る)でこんなタイトル回収浴びちゃっていいんですか? 

 

blog.otomate.jp

☝タイトル解説掲載回の公式ブログ

 

 

最後まで正統派、王道を貫いたBEST ENDでした。これぞメインヒーロー👏

 

 

 

 

 

💓GOOD END💓

こちらは聖遺物の封印を解かない(解ける状態に至らない)パターン。

エミリオからのこっそりアシストもあり、聖遺物の封印を解くにはファルツォーネの後継者と【鍵の乙女】とが結ばれている必要があるという事実に自ら辿り着くダンテ。大切なリリィを聖遺物の道具として扱いたくはないからこそ、聖遺物を使わない解決法を選びます。ここは実際リリィを想ってるんだから道具云々とまで深刻に考えなくていい気もするんだけど、この堅物とも言える真面目さがダンテの魅力だからな~~~~~。

 

あとネグリジェ姿のリリィを見て赤面+目を逸らしたり、夜遅くに女性の寝室に入るわけにいかないと主張するダンテは安定のかわいさでしたね。

 

 

「私だって、誰彼構わず部屋に招き入れるわけじゃないのよ」
「……あなたが、ダンテだから」
「………………………………………………………………」

 

 

👆ピオフィ男のこの特大沈黙最高すぎん?

ピオフィ名物と呼びたい。

 

しかも招き入れられた先でベッドに座らされるダンテ、理性を試されすぎてて笑っちゃった。話の流れ的に手出せないし(胸元にキスはしてたけど)。不憫だ……。

 

 

あと他の分岐点としてはBESTでは助かったファルチェの青年Bさんがランとの戦闘に巻き込まれてお亡くなりに。多分そうだろな~とは思ってたけど彼はギルの友人だったということで、一般人が犠牲になったことが引き金となり、ファルツォーネとヴィスコンティ老鼠を倒すために協定を結びます。言ってしまえばたった一人の住民の死がそれまで静観を決め込んでいたマフィアの頭を動かすの、それこそヒロイン並みの影響力のデカさじゃないか? あとランとやり合ったあとにダンテを罵るはずだった彼が死んでしまったことで初夜チャンスも逃しちゃったしね。惜しいモブを亡くしたな……。

 

 

そしてファルツォーネとヴィスコンティが協定を結んだことでニコラとも話す場を設け和解。ダンテとニコラの性格をよく理解した上で予定より早めに割り込んでくるギルバート、頼もしすぎた。

 

 

「冷たい空気の中で付き合わされる彼女が可哀想だろ? 割って入らせてくれよ」

 

👆好き

 

 

 

そして老鼠襲撃の夜。ギルやオルロック、ニコラと協力しつつ、最後はダンテが楊にとどめを刺して幕引き。ED後、リリィは教会に戻り、訪れてくるダンテと時折ふたりの時間を過ごすという日常を送っています。

 

 

「……会えないときに、ダンテのことを考える時間は嫌いじゃないの」
「――――」
「どうしてそんな、かわいいことを――」

 

 

堪えきれなくなったようにリリィの額にキスを落とすダンテのスチルで〆。

お外だからね。堪えきれなくなったといえどおでこなんだよね。さすがダンテさんは弁えててえらい。

 

 

このエンドだと【鍵の乙女】としての役割を果たしていないままだからリリィが今後どうなるのかわからない、みたいなとこを不安要素(=BESTとは呼べない要素)として描いてるっぽいんですが、言うて全然いいんじゃないか? ニコラGOODの上をいくGOODじゃないか?というのが私の感想。ファルツォーネやヴィスコンティもこの先どうなるかわからない的なことも言ってましたがそこは正直他のエンドでもそうだろうなって部分だし。ムッソリーニ政権のマフィア弾圧問題とかその辺はどう転んでもついてくるしね。個人的に問題があるとすれば初夜どうすんの?てとこなんですがそれもまあ楊は倒したし教国もひとまずはファルツォーネを見限るわけではなさそうだし、「聖遺物の封印を解く必要がある」局面でリリィと結ばれることが躊躇われるだけでそうでなければどうしても乗り越えられないほど重大な問題ではないかな~と。それこそ私が当初BESTで思い描いてたみたいに二人で話し合うなりして「想い合っているから行為をする」というところに落とし込んでいく感じになるか?

 

普通にとてもGOODでGOODなエンドでした。

 

 

 

 

 

💔BAD END💔

ニコラよりはマイルドなBADかもしれん。

そしてニコラの暴走ぶりが酷ぇ。

 

 

※決してニコラが嫌いなわけではありませんがニコラに対してまあまあ辛口なのでご注意ください。決してニコラが嫌いなわけではありません(むしろ上位推し)

 

 

 

 

ダンテBADへの最後の分岐点、ヴィスコンティに攫われたところを助け出してもらった時に「ダンテは大丈夫だった?」ではなく「助けてくれると信じていた」を選ぶとこうなっちゃうんですよね。BADのリリィはこの選択肢通り、不安を感じつつも「きっとダンテなら大丈夫」という姿勢でいるのでそれが悪手だったな~という印象。基本上手くいくことを祈るだけで行動しないのがね。悪い予感に対して対策をとらずにいるとそれはほぼ確実に的中してしまうので……。

 

そしてファルツォーネ内部ではニコラの件もあり幹部たちがダンテへの不信感を募らせている様子。さすがにBADだけあってここではニコラの行動が状況的にも精神的にもダンテを追い詰めてて頭抱えた。むしろニコラ√とか他のエンドで丸く収まってたことの方が奇跡なんだろうな……。間に挟まるMSを見るに楊はもちろんギルも不穏な感じだし。ダンテはダンテで「助けてくれると信じていた」リリィを裏切らないことを最優先にしたムーブなだけに部下の信頼を損ねるのも多少理解できてしまうのがまたしんどい。

 

そんなある日、ニコラに手紙で呼び出されるリリィ。ダンテに相談し、二人で協会へ出向くものの、「ひとりで」という条件を満たしていないためかニコラは現れず。ここでスチルが挟まりダンテの過去話を聞くんですが、幼い頃からリリィのことが気になってたってマ? え、初恋の人じゃん。ここでも運命力見せつけられて頭抱えちゃった。つかなんでそんな重要な話をBADでするんだよ!BAD踏まないオタクたちこの情報スルーする可能性あるってこと? えヤバくね? ただでさえ他√のダンテを運命に敗れた男として見なきゃダメになっちゃうとか思ってたのにダンテ側はとっくに運命に導かれてたとか本格的な“敗北”になっちゃう……そんな……。

 

しかもリリィが【鍵の乙女】と知る前から気になってたのにその事実を知ったことで近づけなくなるとかほんと、何? ダンテの こういう優しさ故の不器用さマジで胸にくる。運命男のはずなのに他でもないその運命に妨げられてるの本人の言う通り皮肉すぎるよ。

 

 

ちなみにここで「ひとりで行く」を選択するとニコラに銃殺されThe End。これはわかりやすい択ですね。マジでダンテに自由を与えること固執しすぎだよニコラ・フランチェスカ……使命云々置いといて大切な女の子を兄も同然の男に殺された先にダンテの幸せはないことくらいわかるだろ。なんでダンテのことになるとそんなバカ狭い視野でしか動けなくなるんだ(暴言)。

 

 

そしてもうここからは転がり落ちる一方というか、ニコラの裏切りが発覚してファミリー内は荒れるわ楊との交渉には失敗するわそこにギルまで乗り込んできて乱戦になるわの大惨事。まあギルの介入に関してはむしろおかげで場が混乱して逃げ出せた感じはあるんですけども。ここに至るまで楊と手を組むことがなかったのでカジノでの一時休戦はちょっとテンション上がった。けどそれ以上に疑いの方が強くて最後まで胃が痛かった。こんだけ悪役ムーブかましといてダンテに背中晒せるのつくづくイカれてるな……。一時でも味方側につくと頼もしく感じちゃう自分のチョロさが心底悔しい。

 

そんでヴィスコンティを手引きしたディレットーレもマジでわからん男すぎる。間違ってもヴィスコンティの味方ではなさそうだしこの街を混沌に落とすのが目的か?

 

あとマフィアは所詮【犯罪者】なのに名誉やら道理やらに拘るからファルツォーネは廃れてくんだってのは一理あるな~と。楊とかギルの方がその辺は弁えてるというか。やっぱダンテはマフィアとしては綺麗すぎるよな……それがいいとか悪いとかじゃなくて人間やっぱ向き不向きってものがある。だからといってニコラみたく無理矢理ブルローネから追い出そうとするのはどうかと思うけどサ。

 

 

 

協会に逃げ込んだ二人はそこで待ち伏せていたニコラと遭遇。ダンテに自らの目的を明かすニコラですが今まで見てきた数多のニコラ・フランチェスカの中でもダントツで話が通じなくて怖い

 

「君が望んだんだよ」ってのはやっぱニコラ√のMS回想にあった幼少期のダンテの発言のこと? だとしたら今のダンテがそれを否定してるのに昔のダンテを絶対的なものとして聞き入れてもらえないのめちゃくちゃ怖くないか? なんでそんなにダンテ軸で生きてるのに肝心のダンテの意思をガン無視するんだよ。ニコラの中のダンテはいつまでも「マフィアなんてやだ」って泣いてた頃のままなん? これもしダンテがヒロインの乙女ゲなら前回のニコラ√より遥かに厄介そうで頭抱える。いつまでも昔の姿に囚われて今目の前にいる本人を正しく見つめられない幼馴染男って死ぬほど厄介なやつジャン……。

 

 

結局ニコラはダンテの言葉を一切聞き入れずリリィを殺そうと銃を構え、ダンテがリリィの前に立ち塞がると殴り合いに発展。すごい。二人のイケメンがヒロインを巡って争ってるのに1ミリもときめけねぇ。なんだこれ。あとお互い殺したくないのはわかるけどここまで得物で戦ってきたのがいきなり拳になるのにはちょっとしたシュールさを感じた。マフィアのカポとアンダーボスが拳で語り合ってるみたいな……。

 

 

最後は隙を突いてリリィに銃口を向けたニコラをダンテが咄嗟に撃ち殺し、そこにギル(戦意なし)が現れたかと思えばヴィスコンティの構成員がダンテに向けて銃弾をぶちかましたせいで反射的に引き金を引いたダンテの銃弾のもとにギルが倒れ、さらにダンテを庇ったリリィも倒れなにこれ? ドミノ倒しみたいな負の連鎖にツッコミが追いつかん。ニコラは最後まで暴走しすぎだしヴィスコンティのモブは多分独断で動いたと仮定するといらんことしすぎだし何よりギルバートは毎度必要のない局面で死に過ぎでは? 不幸体質か? オイオイオイ~て言ってる間にED突入。

 

 

最後は眠り姫ENDリリィは一命こそ取り留めたものの、昏睡状態が続いていた。御伽噺のようにキスを落としてみても当然ながら奇蹟は起こらず、これはファルツォーネの使命から逃れようとした自分への罰なのだと噛みしめるダンテで幕引き。これただでさえカポとしての重責を背負わされてたダンテが一人で全部抱え込むことになったのがつらすぎるな。おい、ニコラ、見てるか?

 

 

なんかニコラBADよりマイルドとか言ってたけどこうやって書き連ねてるとまあまあ悲惨な気がしてきたな……。でもBADのニコラと違ってダンテは正気を保ってるし(逆にそれがつらくもあるけど)、悲しいけど空気感はどこか穏やかというか……うん……。個人的にダンテBADは狂気の色がない分ニコラBADよりはやっぱり幾らか傷が浅く済んだかな。御伽噺を模したラストといい静かで綺麗な悲劇という感じ。

 

ニコラも暴走してたけどリリィもダンテもそれぞれ間違えた感があるのでこれは迎えるべくして迎えたBADかなと。

 

 

 

 

🥀SHORT STORY🥀

 

ダンテとリリィが二人でワインを飲む話。思いのほか酒に強かったリリィを酔わせてみたいと思いつくダンテですが、自分の方が先に酔ってしまうという。公式ブログでもダンテはリリィ含む全攻略対象の中で一番お酒弱いって公言されてますからね(まあダンテが弱いというよりは周りが強いみたいだけど)。酔っ払ってめちゃくちゃかわいくなってしまうダンテ、ここでも期待を裏切らなさ過ぎて最高だった。奥さん見ました? あのスチル。困り眉に赤らんだ頬に伏せられた繊細なまつ毛……あざとすぎるよ~~~俺もうダンテのこと冷徹なカポとして見れないよ~~~!

てかモノローグで語られた目を覚ましてから羞恥にのたうつダンテ見たすぎるんだが。表向きクールな表情保ってるけどふとした瞬間に思い出して執務室で一人ぷるぷる震えてたりするでしょ……絶対……。酒ネタ大好きオタクだからいのち助かった。ありがてぇ。

 

 

 

 

 

 

というわけでダンテ√でした!

ストーリー自体は超正統派メインヒーローだったんですがダンテはメインヒーロー枠といえど熱血男!て感じじゃなく見た目も言動もクール系だったのがよかったです。俺の好み(知らんがな)。

先にニコラ√やってた分やたらニコラと比較しちゃいましたが二人とも大好きだよ~~~刺さり具合は性癖上の都合によりニコラのが上だったけど愛しさではダンテが圧勝かな。

 

そして前回のニコラ√に続きダンテ√でも好感度レースを一人だけ盛大に逆走してくれていた楊ですが今度はこの男側につくんだと思うと逆に楽しみになってきたな。ダンテとかギルとかは他√で見てても恋愛する様子がなんとなく浮かぶんだけど(オルロックはここ二人には劣るけどうっすら浮かぶ、ニコラは初手で恋愛済みなので例外)、楊はマジで想像できないもん。うん。先読みできないのはいいことですよね。

 

 

 

 

 

最後に一言。

カルロにゃん全ENDにおいて無事でよかった~~~~~!!!!!!!!!!泣

 

 

 

 

 

お次は楊√です!

ピオフィオーレの晩鐘 ニコラ√感想

どうも、煮豆です。

今回は遅ればせながら始めました、「ピオフィオーレの晩鐘」

 

 

www.otomate.jp

 

基本的に一度乙女ゲームをやり始めるともっとやりたい!モードに入り、その熱が引くとしばらく乙女ゲームはいいかな~モードに入りを繰り返す私。今月の頭にコロナに感染し、ベッドから動けずにいる期間に久々に積み乙女ゲーを消化しているうちにまた乙女ゲーム欲に火がついたので、前々から気になっていたピオフィのソフトを購入しました。ちなみにvita版。旧作で目をつけていたものはだいぶ消化できたので、そろそろSwitchの購入を真面目に検討している今日この頃です。

 

と、いうことで。

 

 

 

 

 

 

ニコラ√感想

ニコラ・フランチェスカ(CV:木村良平

第一印象⇒いかにも CV:木村良平っぽい。物腰柔顔良胡散臭男(悪口?)

 

 

 

初見ではに心惹かれるものがあったんですが、攻略制限上最初にプレイできるのはダンテとニコラのみ。おすすめの攻略順を調べていると、最初からピオフィの世界観に浸りたいならダンテ、できるだけネタバレの少ない順に進めたいならニコラがいいらしい。とりあえず共通進めてみて気になる方にいくか~とか思って始めてみたものの、ここでひとつ誤算。

 

ピオフィ、思いのほか共通が短い。

最近やってた作品(シャレマニ、オラソワ)が共通ガッツリ長めだった分、「え、もしかしてもう個別???」と若干混乱。自分で選ぶというより気づいたらもう個別√に入ってた。これ共通にしてはニコラとの接触率高すぎ……?と思ってセーブしてみたらガッツリニコラ√でした。早ぇ。でもこれに関しては別に文句を言いたいとかじゃなくて、むしろさくっと個別√に入れるのはそれはそれで良いなと。

私は共通長いのも割と楽しめるタイプですが他の人のレビューとか見てると早く恋愛させろ!!!派も一定数いるっぽいので。気持ちはわかる。

 

ということでニコラからスタートを切ることになったピオフィ。結果として個人的に大正解でした。いや大成功?

 

私の男の好みとしては飄々とした中性的な色男(ロン毛だとなお良し)という感じなので、ニコラは中らずと雖も遠からずというか、多分ダンテとニコラだとニコラの方が私の好みに近いだろうな~というのがプレイ前の印象。期待値は高すぎず低すぎずという感じでしたが(失礼)、ニコラ・フランチェスカ、ここを大きく飛び越えてきた。すごい。後述しますがこの√のとあるシーンが私の性癖に見事クリティカルヒット。いやもう、本当良かった。おかげさまで一人目にして“勝ち”を確信しました。この時点でもうソフト代の元は充分とれたのであとは気楽に楽しむぞ~~~^^

 

 

ではここからガッツリネタバレありの感想となりますので未プレイの方はご注意ください!!

 

 

 

 

 

 

公式プロフィールが「息をするように嘘をつく」はもうアカンやつなんよ。

 

 

 

 

いやもうね、開幕早々胡散臭い

そう思ってしまうのは私があまりにメタ読みしすぎなんでしょうか。こんなに物腰柔らかで目が合ったらウインクとかかましてきちゃうマフィア、どう考えても裏がある絶対にどこかで掌返してくる男。危ないところを助けてもらって屋敷に連れていかれそのまま匿われることになる超スピード展開。ちなみにこの辺までまだ個別√に入ったという確信は持ってませんでした。ここからいろんな男と親睦を深めるパターンか?と思ったりしたけどどこに行ってもニコラばっかり現れるのでこれはもう√入ってるなと気づき。

 

 

あと余談なんですけどMSシステムがむずい。

「一方その頃……」的なものを覗くことができるというわけですが最初は左上に表示されてるそれが何なのかも理解してなかったし(アホ)、理解したあともどこを押せばいいのかイマイチわからず(アホ)。そして操作方法を覚えた後もうっかり飛ばしちゃってログから巻き戻すこともしばしば(アホ)。もしかしてこれ私がアホなだけか。多分ニコラ√の序盤三分の一くらいはMSシステム素通りしてる。

 

 

とまあ話を戻して、眠れないリリィにホットミルクを用意してくれてそのまま眠るまで傍に居てくれるし、「あーん」をねだってくるし、「甘えさせてくれる?」とか言って膝枕させてくるニコラ・フランチェスカ甘い。とにかく甘い。部下には厳しいところも見せるけどリリィに対しては首尾一貫してずっと甘い。これが逆に不信感を煽りまくる。時間をかけて打ち解けた後にこれなら「溺愛だ~~~♪」とか喜べたかもしれないけど初手からこれはどう考えてもおかしいだろ。というかこれでほんとにただの優男だったら許せないまである。ここまでずっと猜疑心を抱えながらやってきてるので甘々スチルの数々にも手放しにときめけないのが悲しいところ(いや嘘、「あーん」のくだりは結構萌えた)。でも本性見せる前のイチャイチャは心からキャッキャできないからはよ尻尾出さんかい!!!と思ってた矢先、リリィを狙う不審な影。殺されかかったところにやってくるニコラ。わかってて泳がせてたやつね。ハイハイ。

 

 

「ああ……。ごめんね、怖がらせて。間に合って良かったよ」
「後のことは何も心配いらないから、今夜はぐっすりお休み」

 

 

👆ぐっすりお休みできるわけないだろ。舐めてんじゃねーぞ。こういう時こそリリィが眠るまで傍に居るんだよ!!!!!!!!(クソデカボイス)

まあ襲撃者を「片づける」方が遥かに優先度高い男なのはすでにお察しですが。

 

 

そしてここで拷問シーン到来。マフィアもの乙女ゲームの洗礼を受けます。

いやね、もう、痛い。想像痛い。無駄に共感力の高いオタクなので私までベッドに寝転びながら悶絶してた。CERO「D」の本領発揮って感じ。ニコラ√入ってここに至るまでで一番ドキドキが止まらないシーンでした。指と爪の間にナイフの切っ先を当てた立ち絵のところで一旦Vita放り投げた。ボイス付きの断末魔がまたキッツイ。教会育ちの純粋培養乙女になんてもの見せてくれてんだ。本格的にときめくより先に拷問シーンでHPごっそり持ってかれてるの、乙女ゲームってなんだっけ……と若干意識が遠のいた。この界隈ではよくあることですね。

 

そんでドミニク釈放決定⇒殺害。正直リリィの作ったカンノーロが食べたいとか言い出した時点でそうなる気はしてた。たらればの話はするもんじゃないよ。

 

 

ここで訪れる「決断のとき」

ダンテに呼び出されたリリィ、そこに同席するニコラ。

 

 

「おまえには、何も知らせずに片をつけるつもりだったが――」
「ごめんね、ダンテ。そこまでだ」

 

 

ようやく現したな!!!!!!!!!!!!!本性を!!!!!!!!!!!!!!!!!!つかそこまでも何も遮るの早すぎだろ。一言目だぞ。

 

一応ここでthe Endも回収。ここで抵抗したら躊躇なく殺されることなんて乙女ゲーマーなら百も承知ですよ(そんなことはない)。

 

 

ファルツォーネを裏切ったニコラによりヴィスコンティへと連れ去られるリリィ。絶対いつか裏切るとは思ってたけどリリィだけでなくダンテ及びファルツォーネを裏切るのはちょっと予想外だった。

今度はヴィスコンティの屋敷での生活が始まるわけですが、攫われてきた組織の頭とはいえ憎めないギルさん。リリィをさらっと皆の輪の中に入れてくれるし、屋敷でのニコラよりもよほど最初から信用できる。快活な色男って感じ。早く攻略したくてうずうずしちゃうな。

 

 

「ギルもさっさと嫁もらえよ? 引く手数多だろ」
「世の中には素敵な女性が溢れ過ぎてる。なかなか心を決められねえんだ」
「流石ギル……。選ぶ側の余裕だよな、それ」
「そんなことねえよ。惚れた相手に選んでもらえるかが勝負、だろ?」

 

かっけぇ。

 

 

ちなみにここで自動選択するMS【一大事】で、警察側のエピソード。

マルコ視点でロベルトとの会話が繰り広げられますが、ここでロベルトはリリィに思いを寄せていることが判明。確かファルツォーネの屋敷にロベルトがやって来たときにもニコラがそんなようなことを言ってたけども。正直ツンデレというか普通に態度悪すぎるからそりゃリリィにも伝わらんわなと。共通√でぶつかった時の態度もアレだし「今まで通り教会で下働きでもしていればいいだろう!」とか意中の女の子への言葉じゃないだろ。不器用にもほどがある。

 

ニコラはここからリリィを避けるようになり、態度も冷たくなります。これも想定通り。こういう男はむしろ情が湧き始めたあたりでこういうフェーズに入りますからね。ここからは粘ったもん勝ちの持久戦というわけです。全く世話が焼けるぜ。

 

ここで選択肢「私はニコラのことが――」

 

 

おん???早いな??? 私はヴィスコンティに来てからようやくスタートラインに立ったつもりでいたのでちょっとびっくりした。まあその先に続く言葉は浮かばなかったとのことで、さすがにこの時点で確信的な恋愛感情があったわけではなさそうですが。今まで見てきた姿のすべてが偽りだとは思えない、だからこそ彼のことを理解したい――という流石のヒロインメンタル。露骨に突き放しモードだったニコラから素の反応と久々の名前呼びを引き出したのはナイスプレイでした。あとパニーニ食えよ。

 

しかし結局そこから数日経っても素っ気ない態度継続中のニコラまああの一件だけで簡単に懐柔されるわけはないけども。ここで見かねて助け舟を出してくれるギル。女が泣いているのは放っておけない性質だそう。抱いてくれ「……泣いていないだろう」ってちょっと困惑したみたいに返すオリヴァーも可愛くて好き。癒し。

 

 

「俺にいい考えがある。勝算は高いと思うぜ。乗るか?」
「……わかった」
 
⇒私はギルの提案に乗ったことを、すぐに後悔する破目になるのだった。

 

 

絶対美味しいシチュ確定演出あざま~~~~~~す!!!!!!!!!!!!

ここからニコラ視点に切り替わってすでにニッコニコの私。こういうシチュをヒロインじゃなくて男の側から見せてくれるの粋な計らいですね。嬉しい。ギルと並ぶリリィちゃんの立ち絵かわえ~。

 

ギルはニコラが戻ってくるタイミングを見計らい(多分)、王道中の王道、リリィに強引に迫るという芝居を打ってくれるわけですが、これがまあコッテコテすぎて笑った。恋の奴隷とかとか。おまえ絶対自分の√ならそんな迫り方しないだろ。しないよな?(一抹の不安)

本気で騙す気ある? と思ったもののニコラさんノータイムで部屋に突撃してきて爆笑。そういうとこ可愛げがあっていいと思うよ。笑ってるけど笑ってないニコラは二人の間に割って入り、そんなニコラに対しネタばらしの後に颯爽と部屋を去っていくギル。

 

「……ストロンツォ……」

 

👆ここで飛び出すイタリア語のスラング、よかった。

こういう綺麗系の男の口の悪さからしか得られない栄養素がある。そしてリリィの「関係を1から築き直したい」という提案もよかった。この日を境にリリィを避けることはしなくなるニコラ。ここからがニコラ√本格始動ですね。わかります。

 

 

翌朝、ニコラと普通に挨拶できて露骨に嬉しそうなリリィ。ニコラはファルツォーネの屋敷に居た時ほど甘々ではないものの、エスコートしてくれたり、ラテを入れてくれたりと優しい対応。「今日もいい天気ね」に対して「へえ、そうなんだ」は張り倒してやろうかと思いましたが。

 

 

「はい、どうぞ。砂糖とミルクは多めに入れたよ。好きだったよね?」
「……好き……!」
「ありがとう、ニコラ。うれしい」

 

 

リリィ、かわいすぎる。そりゃあニコラも反応に困るでしょうよ。でもこの手の男には素直すぎるくらいでちょうどいいいんですよね~~~~~。これぞヒロインパワー。

 

ここでニコラにとある【お願い】をするリリィですが、なんと夜遅くにニコラを自分の部屋に誘うという。まあファルツォーネの屋敷にいたときも普通に部屋に来てたし何なら初っ端から手握ってもらいながら寝てるわけだからアレだけど、それにしてもまあ無邪気というか無防備というか。王道の「俺も男だよ?」系お説教がくるかと思ったけどそういう方向性ではなかった。ただやはりニコラにはやや思うところがあった模様。

 

 

「僕にそういう誘いをくれた女の子は、大抵、話なんて口実だったから」
「でも、君の場合は本気なんだよね。わかっているよ」
「僕もそういう期待はしていないから、安心していい」

 

 

ここで「期待」って言葉を選ぶのがずるいんだよな~~~

そしてこの手慣れてる感ね。ジュリアも言ってたけど外では女の子いっぱい泣かせてきたんだろうな。でもニコラはプレイボーイ感をそんなには出してこないのが個人的には好きです。甘々モードの間のあれこれも女の子の扱いに慣れてるのは感じたけど遊び人というよりは紳士感の方が強かったので。いい塩梅だよね。

 

ニコラは常に線引きを忘れない男自分がマフィアだということ、「怖い」存在だということを繰り返し念押しするわけですが、リリィはそこに関して変に否定しないところがいい。ちゃんとわかった上での言動となればニコラもそれ以上は跳ね除けにくいよね。リリィに対して後ろめたかった、冷たくしても全然引かないからだんだん可哀想になってきたと語るニコラ。やっぱこの手の男に対しては押したもん勝ちなんだよな。

 

 

「ファルツォーネのお屋敷にいたとき、ずっと不思議に思っていたの」
「ニコラはどうしてこんなに優しくしてくれるんだろうって」
「だから……。ニコラの優しさは私を利用するためだったんだって理由がわかって――」
「むしろ、すっきりした気持ちだった」

 

 

👆わかる。ここリリィの感覚が思いのほか私と近くて嬉しくなった。でもニコラからは未確認生物でも見るみたいな視線向けられててワロタ。失礼やぞ。

 

 

「どうしてファルツォーネを裏切ったの?」という質問には答えてくれないニコラですが、そこからダンテの話が始まり、過去回想(スチル有)。

 

 

子供時代のダンテ、かわえ~~~~~~~。もちろんニコラもかわいいけどさらに幼い分ダンテがとんでもなくかわいい。声も喋り方もめちゃくちゃかわいい。これはニコラもお兄ちゃんになってあげたくなる。割と幼さのレベル違うけどそういや二人って何歳差なんだっけ~と思って確認したらニコラ28歳ダンテ23歳の5歳差でした。ニコラ28歳は結構大人だしダンテ23歳は結構若いな。ダンテが今カポとして毅然と振る舞ってる姿はこんなふうにぽろぽろ泣いてた子供時代の延長にあるのかと思うと胸がぎゅ~~~~ってなる。ニコラおまえこんな言葉まで交わしといて裏切っとる場合とちゃうやろ。ダンテの傍にいてやれよ。

 

ダンテの悲しみを想い涙を滲ませるリリィに礼を告げるニコラ。いやもうダンテのこと大好きやん。裏切ったように見せかけて実は裏切ってない(ファルツォーネのために動いてる)っていうパターンではなさそうだし、私もこの辺がイマイチ読めないな~と思ってたんですがピオフィはここにMSシステムが効いてくる。ニコラ視点での追加回想、「マフィアなんてもうやだ」と涙をこぼす幼いダンテ。そういうこと……?

 

あとダンテとの昔話を聞いて目に涙を滲ませたリリィへのニコラの対応がすごく好きだった。泣いていること自体は割とさらっと流すけど(焦ったり大げさに扱ったりしない)、眦に浮かんだ涙を指先でそっと拭ってくれる。この絶妙にナチュラルな優しさがこう……こうさあ……。こういうとこもプレイボーイ!ってよりは大人な男性の気配り感が強くてよき。

 

 

そんな折、3組織の頭が集まり会合を開くことに初見で一番気になる男でありながらまだほとんど出てきてなかったにもようやくお目にかかれてワクワク。彼の喋り方? 声の出し方? ってちょっと独特だよね。色気があって好き。

 

そしてここで突如好きな声帯の仮面男が現れる。なんだおまえは。Switch版の方のパッケージに意味ありげに描かれてたのを覚えてたので絶対に重要な位置づけのキャラだろうと思いながら観察。考察苦手なのでどんな役回りなのかは全く読めませんでしたが。多分仮面外したらイケメンなんだろうなってことくらいしか……。

 

無事談義が終わったかと思いきや、ここで現れたロベルトが暴走。ニコラが撃たれそうになったのをリリィが間に割って入る形で庇うわけですが、ド定番とはいえこの手の警備ほんと無能だな。そしてここでニコラの台詞。

 

 

「君は、なんてことを……!」

 

 

あの、最高です。多分ニコラここにきて初めてガチの焦り? 怒り? の表情差分。最高。好きな男のために危険を顧みない女とそれを許せない男が大大大大好物なのでこの辺で私のテンションは一気にぶちあがった。突如漂い始める“優勝”の気配。

 

ちなみにロベルトさんは完全に闇落ちしてるっぽくて笑った。ろくな接点もないリリィにそこまでの執着を見せるのは一体なんなんだ。あとロベルトの発砲を受けて処遇を話し合う頭たちのシーン、ダンテとギルは真っ当にかっこいいし楊はやべぇ男なのがよくわかる。これは楊√へ向けて腕が鳴りますわね……。

 

ロベルトなんかに構っている場合ではないニコラはギルに断ってからリリィを連れて先に帰宅。ここからの展開を想像して胸の高鳴りが止まらない俺。スゥ~~~~~~~~~~~~~(深呼吸)

 

屋敷に戻るまでの間にMS【処遇】が挟まりますがマルコ~~~~~~~!!!!!!って感じ。ここで生き延びたら明らかにもっとやらかす男だからそいつはもう捨て置いてくれって思うけどダンテとギルからも信頼を得ていて部下のことを見捨てない男。アツイ。

 

屋敷に戻ってくるとBGMがなくてシーンとしてるのがもう楽しくて仕方ない。リリィが話しかけても何も答えないニコラ。嵐の前の静けさってやつね。バァン!って部屋の扉が乱暴に閉められる音でさらにボルテージが上がる。

 

 

普段の彼らしからぬ乱雑な動作に、音を立てて扉が閉まった。
なのに、ニコラはまるで壊れものでも扱うみたいに、私の身体をそっとベッドに座らせる。

👆このギャップよ。最高オブ最高。

 

 

「どうしてあんな真似をした?」と珍しく感情を抑えきれない様子のニコラに、リリィは謝罪を口にしつつ胸の内を明かします。

 

 

「ニコラが撃たれるって思ったら、自分でもわからないうちに、とっさに――」
「――僕が、危なかったから?」
 
「ああ、もう! どうして君は……!」
「……ニコラに死んでほしくなかったの」
「だから、身体が勝手に動い――」

 

ここで言葉を遮るようにベッドに押し倒してキス。美麗スチルがドン。

 

 

はい。優勝です。

身を挺してニコラを庇う⇒ニコラガチ怒⇒余裕のないキスの三段構えが見事私の性癖にクリティカルヒット。正直リリィがニコラの前に飛び出したことにニコラが本気でキレるシーンさえ見れればそれで大いに満足だったんですがここからキスシーン(余裕なし)(激しい)(ベッドに押し倒し)に繋げてくれるの、控えめに言って神。制作陣に私の性癖露呈してた????? ってくらい刺さりすぎて何なら一周回って怖かった。というか混乱した。最高だよニコラ・フランチェスカ。ここに至るまでずっと一線を引くことを忘れずにいた男がここにきて自らその一線を踏み越える。あまりに良すぎて涙出てきた。

 

あと萌え散らかしたのがリリィの手首をぐっと握りしめるニコラの手ね。普段の立ち絵だとあんまり意識しないんですけどニコラって結構装飾品の類いを身につけてるんですよね。ピアスとか指輪とか。あと腕時計……は別にアクセじゃないけど。振る舞いもそうだしビジュアル的にもどこぞの貴公子みたいな雰囲気を醸し出してるニコラですがこのじゃらじゃらした手はめちゃくちゃマフィアの男で興奮する。あと袖口捲ってるのもいい。そんで両方の手でリリィちゃんの手を押さえ込んでるのも逃がす気なさすぎて最高。おまえはどこまで最高を塗り重ねれば気が済むんだ。リリィもリリィでニコラを守りたいからもし時間が巻き戻せても同じことをするって男前すぎる。その言葉に煽られてまた口づけるニコラ。ねえもう最高なんだが!!!!!!!!!!!!!!!(身悶え)

 

ちゃんとした手順を踏んで想いを通わせてからのイチャラブキッスももちろん大好きなんですが両片想いの状態で堪えきれず強引にしちゃう余裕なしキッスからしか得られない栄養素があるんじゃ…………。

 

 

「どうして君は、こんなに――」
「僕の心を、搔き乱すんだ……!」

 

 

性癖シーンの過剰摂取で死ぬかもしれん吐き捨てるように言って部屋を出ていくニコラ。私はあまりにニヤニヤしすぎてもうこの辺で頬が引き攣り始めてた。深夜にベッドの中で一人暴れながら破顔する成人女性の図は傍から見ると完全なるホラーだったはず。

 

 

にやけ面のまま自動発生MS【扇動】に進む。ロベルト視点。

教会育ちの清廉な女だと思っていたのにってリリィちゃんの表層的な部分だけ見てそこから勝手な理想像を膨らませた感がすごい。その程度の想いをここまで拗らせて闇落ちできるの逆にすごいけど。渾身の「ニコラ・フランチェスカ……!!」はちょっとおもろかった。

あと楊おまえはいらんことすな!!!!!!!! 攻略対象の男が他√とはいえここまで露骨に悪役に回るのかとここでもマフィアものの洗礼を受ける。でも今までやってきた乙女ゲーは攻略対象たちが仲間同士なパターンの方が多かったしな。対立する3組織にそれぞれの攻略対象たちがバラけているとなると互いを陥れることになるのは致し方ないか。許せんけど。

 

 

ここからマルコ視点。ダンテと遭遇して話をしている間に何者かがダンテを狙って発砲。咄嗟に庇うマルコ。ここ、「追うな!」ってマルコを止めるダンテも「俺は刑事だ!」って返すマルコもどっちもいい。だがしかし想定通りここで現れるロベルト。いやだ~~~~~~ッマルコ逃げて超逃げて。ここはダンテに従った方がよかったよ……泣

 

マルコを銃殺して高笑いのロベルト、もう完全に気が狂っている。これは暴走の始まりに過ぎないんだなと思うと鬱。ちょっと前まで至極のキスシーンにときめいてたのに……。

 

 

案の定すぐにニコラがダンテ暗殺未遂、居合わせたマルコを殺害という記事が出回り、構成員たちからニコラに向けられる疑いの目。すんげ~~~嫌な流れだ……。ただここでニコラがちゃんと「リリィの立場を悪くしたくないから距離を置こう」って言葉で伝えてくれたことと、オリヴァーがニコラを庇う側に回ってくれたことだけが救い。初見の印象よりだいぶ融通が利くし優しいんだよなオリヴァー。好きだ。あとニコラはちょっと成長したね。屋敷で遭遇したオルロックも無償で情報を提供してくれるしその優しさにじんとくるんだけど想像以上に状況が悪いことがわかってさらに頭を抱える。噂って、人間って、怖い。あの晩のキスの意味は~とかそんな場合じゃなくなってきた。ギルの計らいで教会で息抜きできる~~って思ってたら当然のようにロベルト現れるしね。怖えよ。汚れてしまったとかその発想がもうアカン。

 

屋敷に戻った後ニコラを捕まえて話をするんですが、ロベルトがリリィに特別な感情を抱いているという指摘に対して「理屈としてはわからなくもないけど好かれていると感じたことがない」と答えるリリィ。めちゃくちゃわかる。おまえは闇落ちする前に好きな子に対する態度をもうちょっとどうにかしろよ。

 

そしてここで明かされる先代カポが殺された夜の話。確かに大人になってからの方が泣いている姿を見るのは堪えるし、見ちゃいけないもののような気もするだろうな。そうやってダンテを大事に思っていながらもファルツォーネを裏切った理由も今度はちゃんと教えてくれる。

 

ニコラがファルツォーネ・ファミリーを潰したかったのは、ファルツォーネの血に縛られた生き方しかできないダンテを解放したかったから。ファルツォーネを裏切ったのもダンテを大事に思っていたのも紛れもない真実だったわけですね。そこまでしてダンテを解放したいと思うのは幼少期に彼がこぼした「マフィアなんてもうやだ」あたりも影響してるんだろうなとは思うんですが。

 

 

「それはダンテが本当に望んだことなの?」

 

 

👆それな。まじでこの一言に尽きる。どう考えても兄のような存在であり右腕でもあったニコラに裏切られファルツォーネを潰され、しかもそんなニコラの犠牲の上で自由の身になるとかダンテが望むわけもない。そりゃあ若くしてカポとして生きていかないといけない重圧とかはあるだろうけど普通にカポとしてのダンテをニコラが傍で支えてくれる方がよっぽどダンテとしては幸せなんじゃないかって思っちゃうよ……。大体ダンテの命は助かってもその計画ならファミリーは全滅するわけで、そこから自由の身になっても解放されたから自由に生きるぞ~~~とはなれんやろ。「ダンテは知っているの?」「知らないよ」じゃねえ。知らせろ。対話をしろ。一人で突っ走るな。ある意味リリィへのクソデカ感情勝手に拗らせて暴走してるロベルトと近しいものすら感じるぞ。

 

今まで誰にも明かしたことがなかった自分の胸の内を初めて打ち明けたニコラ。リリィの手をとり、その顔を覗き込む。ここでニコラが語り始めたリリィという女の子の在り方、ほんとにそうなんだよな~~~~~。教会育ちでこの世界の汚い部分なんて何も知らない女の子なのかと思いきや、いや実際にニコラと出会ってから初めて知ることも沢山あっただろうけど、綺麗事を使ってそういうものの本質から目を逸らすんじゃなくて、ちゃんと受け止めて向き合っていく感じがね。リリィは何も盲目的に人を信じてるわけじゃなくて、自分で選んで人を信じてる。マフィアとして生きるニコラが「怖い」こともちゃんとわかっていて、その上でニコラと関わることを選んだみたいに。だからそんなリリィに惹かれていくニコラの気持ちはよくわかる気がする。

 

この流れは告白イベか? と思いきやまさかのリリィちゃんから告白時を戻せてもまたニコラを庇うって宣言した時もそうだったけど、この√のリリィ、時々すごい漢気がある。しかもなかなか本音を口にしないニコラに対してどこまでも素直に感情を伝えるから女の子としてめちゃくちゃかわいくもあるという最強の二刀流。こりゃあニコラさん骨抜きにされちゃいますね。ここで「半端な状態で愛を囁けない」と返すニコラもよかった。この場で愛を囁けない、それこそが何より真摯な愛だと思うんですよ私は。あの夜どうしてキスしたのかということついてもちゃんと聞けてにっこり。

 

 

「それは……したくなったから?」
「……そんなにしたかったの?」
「…………………………………………………………」
「どうしてそんな言い方するかな……」

 

 

ここのくだり、最高だった。こういう男が無自覚な女の子に翻弄されるシチュはなんぼあってもええんですよ。失っていたかもしれないと思うと怖くなったんだね。触れたかったんだね。我慢できなかったんだね。うんうん(満面の笑み)。

 

 

そこからリリィに促されギルのもとに弁明をしに行くニコラ。深夜に談話室でひとり酒のグラスを傾けているギル、絵になりすぎる実はダンテが襲撃された時ニコラは幹部会議に参加していたため、ギルやオリヴァーは端からニコラの噂が濡れ衣だと知っていた。そのためすでに手を回して調べてくれていたギル。情報提供に協力してくれていたオルロック。好きだ~~~~~~~~~~~~~~。

 

老鼠と通じている刑事・ロベルトに辿り着いたことで、今はヴィスコンティとファルツォーネで対立すべきではないとギルの決定。翌日の夜、ダンテと直接話をつけるというギルに苦言を呈する幹部たち。ファルツォーネを裏切ってヴィスコンティについたニコラを恨んでいるに違いないという意見にギルは笑みをこぼしながら言う。

 

 

「ダンテは、おまえを殺さねえ道筋を探してる」

 

 

ダンテ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!いやそうなんだろうって気はしてたけど。「表向きは冷徹に振る舞っても所詮はお坊ちゃん」って評価を下すギルはやっぱり大人の男感がすごい。俯瞰して物事を見れるタイプなんだろうな。

 

 

「で、だ」
「実は今日、ダンテに会ってきた」

 

 

オリヴァー「…………」👈この顔がすべての感情を物語ってて笑った。

 

 

直接話をつけることにしてもうつけてきた!ってギル、好きすぎる。回想シーンでは護衛もつけずたったひとりで訪ねてきたギルに頭を痛めるダンテの姿。お坊ちゃんって評されてたのを聞いてから見るとなんだかダンテがとてもかわいく見えてくる。そもそも顔立ちが割と綺麗というかかわいいもんな。幼少期の姿を思えば当然である。

 

 

ギルとダンテが詰めた作戦は、老鼠の拠点をダンテが訪ね、そこを狙ってくるであろう老鼠をヴィスコンティとファルツォーネが一気に叩くというもの。ニコラは汚名返上も兼ねてダンテの警護につくことに。ここで会議は終了。

 

 

 

 

💖BEST END💖

自動発生MS【成すべきこと】で会議後にギルを呼び止めるニコラ。ロベルトがニコラに執着するのはリリィの存在が大きい。そのリリィを警備の手薄になる屋敷に残していくのには懸念があると提言する。リリィには護衛をつけることになるも、不安が拭い切れないニコラ。ダンテを守らなければいけない状況が迫る中、頭を占めているのはリリィの存在らしい。ダンテに対してあれほどのクソデカ感情を見せていたニコラがリリィの方に意識を持っていかれてるの、だいぶ大きな変化だなと思う。

 

作戦決行の日、リリィはニコラを見送りに行く。話すのは久しぶりだと零すリリィに、「君を避けていたわけじゃない」と返すニコラ。言い訳っぽい口ぶりがニコラにしては珍しいと笑みを漏らすリリィだけど、まあ実際彼は前科持ちなので。ちゃんと言っておかないと誤解されないか不安なとこはあるんだろうな。完全なる自業自得である。

 

本当は危険な場に行ってほしくない。でもニコラはマフィアで、だから行かなくちゃ。そんな思いで、滲んだ涙がこぼれないようニコラを見つめるリリィ。健気すぎる。「半端な状態」はまだ続いているわけで、最初はリリィに触れるのを躊躇っていたニコラですが、ここで堪えきれなくなったとばかりにリリィを強く抱き寄せる嫌な予感が消えなくて、本当はまだ秤にかけて迷っているというニコラ。ヴィスコンティへ行うべき義理立て+裏切り者のニコラを助けようとしているダンテを守ることに対してリリィちゃん単身を天秤にかけていい勝負できるの普通にすごいな。愛を囁くのはまだお預け状態だけどいつの間にやらめちゃくちゃ愛されとる。

 

 

「……ごめんね。こんなこと君に言っても、不安にさせるだけなのに」
「ううん……」
「教えてくれるのはうれしい。何も知らないでいるのは苦しいもの」

 

 

👆ここのやり取り、めちゃくちゃ良いニコラは本来言ってもどうしようもないことは口にしないタイプの人間なんだろうなあと。だからこそ、自分の気持ちを誰にも明かしてこなかったニコラがこういう心情を自らリリィに吐露するのも、リリィがそれをうれしいと受け止めるのも本当に良かった。今まではニコラのことを知りたくても知れなかったんだもんね。二人の関係がここまで変化したんだなと思うととても感慨深い。

 

全部終わらせて、君に伝えるために死なずに帰ってくると告げるニコラ。そしてギルを筆頭に一連の流れが終わるまで口を挟まず優しい視線で見守ってくれていたヴィスコンティの皆。好きだ。マフィアのファミリーとは思えない温かさである。

 

ニコラたちが出発してしばらく経った時、屋敷で待機中だった構成員の一人がリリィの部屋へ。ニコラがダンテを庇って撃たれて重傷だから来てくれ、とのこと。ごめんだけどめちゃくちゃ疑わしいぜ~~~とか思ってたらまあ案の定ということで、リリィが構成員について行ったところで視点は切り替わり、どこかへ急いで向かっているニコラ。ここで飛び出す新たなスラング:カーヴォロ。ああ、なんてこった的な意味らしい。イタリア語全然知らんのにスラングの知識だけ増えていく。

 

 

ここで「行かない」を選ぶとthe Endなんですが、実際罠なんだから行かない方が賢明な判断なんじゃないか? とか思ったり。こっちのパターンだとニコラはすでにロベルトに殺されており抵抗する力さえ失い絶望するリリィちゃん、でエンド。狂気的な表情で独りよがりな妄想を語ったかと思えばニコラの名前を出された途端すんって表情を失ったり、この辺の感じ、なんとなくアムネシアを思い出した。狂気。

 

ちなみにthe Endの画面に表示される Mors ultima linea rerum est  は「死は万物の終着点である」との意味だそう。勉強になります。

 

 

 

 

どこかへ急ぐニコラと共に浮かび上がる回想。銃撃戦の最中、同じ物陰に居合わせたダンテはニコラにロベルトに関する情報を伝えてくれます。

 

 

「……どうして、そんなことを僕に」
「……この位置が気に入った。ふたりで隠れるには手狭だろう」
「ここからひとり、いなくなってくれると助かる」

 

 

ダンテ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

最高だよ。最高としか言えん。まだ何も聞いてないのにニコラへの信頼をちゃんと残していて、ニコラのリリィへの想いもちゃんと理解していて、負担にならない形で背中を押してくれる。器デカすぎだろ。この一連の流れを微笑むでもなくいつも通りの顔で言ってるのがまた良い。ニコラとダンテの関係値、とんでもねえな…………。

 

ダンテの後押しで、リリィを選んだニコラ。屋敷に戻るもすでにリリィは連れ去られた後で、急ぎファルチェ地区に向かいます。ここでニコラが心の中でこぼす「もっと素直に生きられたら」という言葉はニコラ・フランチェスカという男の在り方をこの上なく的確に表しているなと。

 

一方リリィはロベルトと対面構成員はその場で銃殺。この手のモブってほんといいように使われて殺されるよな。俺のものにならないなら殺してやる!的なモードに入ったロベルトのもとにニコラが間一髪でやって来る。二人でビルから逃げ出すものの街中でも構わず銃をぶっ放すロベルト。無敵の人すぎる。リリィを離せと激高するロベルトに、燐然と告げるニコラ。

 

 

「リリアーナは渡せない。僕は、リリィを愛しているから」

 

 

👏👏👏👏👏(拍手喝采

いいぞ。ロベルトはあくまで司法のもとで裁かれるべきだと冷静な態度を保つニコラですが、俺のものにならないならリリィも殺してやる!!というロベルトの言葉にニコラの表情が一変。ここのスチルめちゃくちゃ良かった。鋭く刺すような眼差しで拳銃を構えるニコラはこれぞマフィアと言わんばかりの風格。リリィ曰く「初めて見るニコラの真の殺意」。それに怯んだロベルトはニコラの銃弾のもとにあっけなく倒れ事件は幕引き。

 

ロベルトの罪を暴いたことでニコラの無実も証明され、ついでにニコラの裏切りもすべて見せかけだったという記事が出ることに。もちろんダンテは承諾済みで双方の構成員にも伝達済みというギルお得意の後出し戦法。最高です。ギルは初めからニコラの裏切りの意図をわかっていた模様。ヴィスコンティからリリィを連れて出ていくよう言うギル。ここだけ切り取ると追放したみたいだけど違うんだよな~~~~~マジでいい男だよギルバート。はよ攻略させてくれ。その後ニコラにかけた言葉もよかった。そうなんだよな。ニコラのやろうとしてたことはダンテだけじゃなくて大勢の人生に影響を与えてしまうことなわけで。腹割って話せってのはほんとにそう。

 

ニコラと共にファルツォーネを訪れ、ここでようやくダンテと本音の話。ダンテを害するための裏切りじゃないってのはやっぱりわかってたんだね。ニコラのたった一言ですべてを理解できてしまうダンテ、あまりに“”良“”すぎて泣いてしまった。口ぶりからしてダンテはカポとしての重責から逃れたいってよりは自分がカポに相応しいかどうかっていうところに葛藤があったのかな~と(GOOD ENDでもニコラに「俺をカポとして認めてくれていたか」って聞いてたし)。血に縛られた生き方だとしても自分の意志で選んだのだと言い切るダンテに、ニコラは安堵と自嘲の混じった笑みと共に一言。

 

 

「すべては僕のひとり相撲だったってことか……」

 

 

結論:対話は大事。

ここで初めてニコラを「兄」と呼ぶダンテは確かにずるかったね。ちくしょう。最高だよ。

 

 

ファルツォーネに戻りダンテの右腕として生きていくことに決めたニコラ。リリィと二人で中庭のベンチに腰掛けながら、ニコラはようやくちゃんとした言葉で愛を伝えます。思い出の場所での告白イベっていいよね。あの時リリィに甘えたくなったのがニコラの本心だったと知れて嬉しい。

 

 

「僕はマフィアだ。その生き方は変えられない」
「でも僕は、君を離してあげられない」
「――だから、ごめん。諦めてくれる?」

 

 

はい!!!!!!!!!!諦めます!!!!!!!!!!!!!!!!いやもうね、この手の男の愛の告白の仕方として個人的に100点満点だった。マフィアである自分はリリィの相手として相応しくないとずっと線を引いてきて、その気持ちは今でも変わっていなくて、それでももう手放せなくなっちゃったんだよね。ここの「諦めてくれる?」のトーンが自信ありげに笑いながらとかじゃなくてめちゃくちゃ真摯で、でもリリィにすべてを委ねるというよりはもう譲る気がない感じなのが最高すぎた。木村さんの演技まで込みで120点満点だよ…………。

 

最後はロマンチックなキスシーンで〆。そしてED後、小鳥たちのさえずりと朝の空。目を覚ますと何故か思うように身動きがとれないリリィ。これはもうお察しですよ。

 

 

「おはよう、リリィ。すっかり目が覚めたみたいだね?」

 

 

きました肌色スチル。

拷問シーンの時点でCERO「D」はそっちか~~~と思ってたんですが最後の最後にやってくれましたニコラ・フランチェスカ。朝からとんでもない距離感で顔を覗き込んでやがる。細すぎずゴツすきずの絶妙な体つきがもう……もう…………(死)。

 

 

「昨日は、ごめんね。僕は自分のこと、もうちょっと冷静な――」
「理性的な人間だと思っていたんだけど、どうも実際は、違ったみたいだ」

 

 

ニコラ・フランチェスカ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!こういう歯止めが利かなかった系の匂わせ大好きオタクだから咽び泣きながら爆散した。ゆうべはおたのしみでしたね。リリィの反応がまたかわいくてかわいくてそりゃあニコラももっと愛を伝えたくなる。っぱ素直に気持ちを伝える女の子が最強なんだよな。勉強になります。文句のつけようのないBEST ENDでした

 

 

ちなみにBEST ENDの最後の画面に記されている文言。

Calamitas virtutis occasio est. ――[災難は勇気を試す機会である]

Audentem Forsque Venusque juvat. ――[運も愛も大胆に振る舞う者の味方をする]

 

 

なるほど。深い。

 

 

 

 

 

💓GOOD END💓

別名:ギルバートいい男すぎEND と呼びたい。

 

 

ヴィスコンティの構成員に屋敷から連れ出されたリリィ。銃撃戦の最中、突如現れたオルロックがそのことをニコラに知らせる。ここではダンテとのやり取りはなく、ニコラは自らの判断でリリィのもとへ。

ここのギルがまたかっけぇんだな~~~。銃の構え方が強者のそれで好き。

 

こちらの√ではオルロックにリリィを廃ビルから連れ出してもらい、ニコラが一人でロベルトを殺害。ダンテと協力した作戦は概ね上手くいくものの、ニコラの疑惑を晴らすことはできなくなってしまい、居場所を失ったニコラはブルローネから去ることを決意。その前にけじめをつけるためダンテのもとを訪れるニコラ。ダンテを【血】から解放したかった、そのニコラ自身もまた【血】に縛られていたのだと気づくのにはあ~~~~~となりました。決して大団円ではないかもしれないけどこっちの二人の在り方もすごくよかった。

 

そのまま一人で街を去ってしまうのかと思いきや、その晩、リリィを攫いに来るニコラ。ガッツポーズの私。よくやったニコラ。リリィも「連れて行って」とは言えていなかったのでハラハラしてたんだけどちゃんと迎えに来てくれてほんとによかった。決して安全な旅ではないことも理解した上でニコラの手を取るリリィ。二人で夜の屋敷を抜け出します。その微かな気配を感じたギルは酒のグラスを片手に一言。

 

 

「静かに出てけよ。……旅の始まりには、いい夜だ」

 

 

ごめん。ここに全部持ってかれた。

え??????なに????????ギルバートあまりにもいい男すぎて涙出る。頼むから次に攻略させてくれ。ヴィスコンティとしては大々的に連れ去ってどうぞとはできないし追っ手もかけないわけにはいかないかもだけどここはヴィスコンティのボスとしてじゃなくギル個人の判断で見逃してくれるってか~~~~~~??????好きすぎる。優勝だよ。ギルって人格としては明るめなタイプだと思うんだけどこういう静と動の使い分けが上手すぎてそこにめちゃくちゃ大人の色気を感じる。はよ恋愛させてくれ。

 

二人で船に乗って行き先を決めるスチル、装いも新鮮で良かった。大変なこともいっぱいあるだろうけど離れ離れにならずに済んだので充分ハッピーです。ピオフィのGOOD ENDを踏むのはこれが初めてだったのでビクビクしてたけどGOODがちゃんとGOODで安堵。

 

Dum spiro, spero. ――[命ある限り希望を抱くことができる]

 

 

 

 

 

💔BAD END💔

GOOD ENDで浮かれてたらBAD ENDで撃ち落とされた。

私は好きなおかずを最後にとっておくタイプなので幸せなエンドと不幸せなエンドがあるなら基本は不幸せな方を先に回収するんですね。いや何もバドエンが嫌いとかそういうわけではないんですけど、最後にえぐいバッド浴びてそれで終わりだと立ち直れない可能性があるので。ただ「ここから不幸になるんだよな~」と思いながら各エンド共通のときめきシーンを浴びるのもそれはそれで勿体なく思える節もあり、かつピオフィはエンドが3種類ということで、悩んだ末にGOOD⇒BAD⇒BESTの順に回収することに。結果として、

 

とりあえずBADを最後にしなくて本当に良かった。

 

 

この後にBEST控えてるから!と自分を鼓舞することで何とか一命を取り留めましたがそれがなかったら多分息絶えてた。恐ろしや。

 

 

ピオフィはEND分岐が最終章の一つ前からということで、その時点で期待が半分恐怖が半分。作品によっては土壇場で急カーブからの時速180kmで地獄へGO!みたいなパワータイプの分岐もありますがピオフィはその辺かなり丁寧っぽい。BADが作り込まれてる作品は個人的にとても信頼できると思っていますがそれはそれとして怖い。一人目だからBADの方向性が読めなくて尚怖い。ビビり倒しながら進んだらダンテ視点から開始。あ。終わったわこれ。突如として街中で発生する発砲事件、逃げ遅れた幼い子供を助けるために飛び出したところを銃殺されるダンテ。カッツォ。

 

 

ここから突入するChapter07のタイトルはinsípido――[味気ない]。

 

ダンテの死を知ったニコラはギルを殺害。あー、終わりです。BADへの突っ走り方が想像以上で頭を抱えた。ダンテをファルツォーネから解放するためにヴィスコンティに来たのにそのダンテが死んだら意味がないってのはわかるけどさすがにギルとばっちりすぎる。二人の間に割って入ろうとしたリリィを「死にたいのか!?」って突き飛ばしたり最後までいい男だったよ…………。

 

教会に帰るよう言われたものの、今のニコラを放ってはおけないと一緒にファルツォーネに戻るリリィ。ダンテはニコラのことについて何も言及しなかったそうで、ニコラの裏切りはやはり作戦だったのかとファルツォーネの面々は困惑しつつも受け入れ体勢。ますますギルバートが殺される必要なくて鬱。ニコラはダンテに替わり次のカポに。ダンテを【血】による重責から解放したかったニコラがそれを背負わされるの、これもめちゃくちゃBADの在り方って感じがする。

 

そしてダンテの葬儀シーンでスチルが入るんですが正直これがめちゃくちゃ刺さったこんな状況下で申し訳ないけどニコラのビジュとしては一、二を争うレベルで好きかもしれない。黒スーツに雨に濡れた髪と色を失った端正な顔……美しい……。

 

 

ここからChapter08 digestivo ――[食後酒] に突入。

 

リリィが構成員と他愛のない話をしているところに現れるや否や、冷ややかな視線を向けるニコラ。この感じ、知ってる。他の男と笑い合ってるのを許せないあれだ。いよいよ本格的に不穏になってきたな~~~と思ってたら執務室に連れ込まれて鍵をかけられる。まずいここでニコラの心を壊したくないと受け入れることを選ぶリリィが切ない。こういうのは一度受け入れてしまったらおしまいなんだよな…………。

 

 

順調に敵を潰していくファルツォーネ。そして繰り返される情事。これを「いつものように、鍵をかけた」という一文で表すのが個人的にはめちゃくちゃ上手いなと思った。間接的なのにその異常さ恐怖感がよく伝わってくる。お互い想い合ってるはずなのに正しくない形で体だけ繋がってしまう系のこれが私には結構くるんですよね~~~。直接攻撃を食らうというよりは状態異常でじわじわHP削られてく感じ。繰り返すほどに正しい在り方には戻れなくなっていくしんどさみたいなものがある。

 

 

リリィに依存していくニコラ。ニコラが壊れてしまわないように受け入れることを選び続けるリリィ。楊が死に、復讐が終わっても、ニコラはもう元には戻れない。何故なら「彼はとっくに壊れてしまっていた」から。

 

 

BADのEDが流れ始めるところ、言いようのない絶望感があってよかった。

 

 

そして最後のあの意味深な独白はなに???????ディレットーレですよね????????彼の本当の役回りが全然読めなくて気になりすぎる。

 

 

最後は籠の鳥END。監禁といえば監禁なのかもしれないけどリリィの場合はニコラのために自分の意思で籠の中にいるのが良い。「鍵の開いた鳥籠」という言葉選びが秀逸。ニコラの壊れ方はわかりやすいぶっ壊れというより静かに狂気に沈んでいった感じで、今でも表向きは正常を保っている感じが逆に心にくる。ダンテのこともそうだったけどニコラは結構な依存体質というか、他人軸でしか生きられないタイプなのかな。あとリリィのドレス姿が綺麗でしたね。ピオフィは衣装が豊富でいいって話を聞いたことがあったけどその通りでした。目が楽しい。

 

そして途中まで「いつニコラ死ぬんだろ……」ってハラハラしながら見てたけどピオフィのBADはそういうんじゃなくてもっと丁寧に絞め殺してくるタイプということがわかった。これは他の√に向けて腕が鳴るぜ…………。

 

Heu, Fortuna, quis est crudelior in nos. ――[嗚呼、運命の女神よ。私たちに対して残酷なのは、誰?]

 

 

 

イタリア語はからっきしだけどなんか全体的におしゃれな感じでよかった(アホの感想)。ニコラ√のチャプタータイトルはコース料理に喩えられている模様。BEST ENDのChapter08だけは調べなくても意味がわかったよ。

 

 

🥀SHORT STORY🥀

 

ファルツォーネに戻り忙しい日々を送っているニコラがその合間にリリィにちょっかいをかけるエピソード。好きな子の感情を搔き乱したいっていうのは普通の男の子っぽい感覚でいいね。自分が囁く愛の言葉は真摯に聞こえないことがあるらしいことに多少の自覚があるところも。「……続きは今夜に」に対してしっかり返事を求めてくるあたりはこいつ~~~~~~~~って感じだったけど。まんまと振り回されてちょっと悔しい。たまにはリリィに報復(?)されてくれ。

 

 

 

 

 

 

というわけでニコラ√、めちゃくちゃ楽しみました

概ね予想してた通りの男ではあったけど予想してた以上に良いストーリーだった。ボリュームもかなりあって大満足。すでに続編もやる気満々なので楽しみだ~~~~~~。

 

そしてギルとダンテとオルロックの3人がしっかり好感度を上げてきた中で気になってた楊だけが一人逆走してる状態なんですが大丈夫そ?

 

 

 

 

最後に一言。

ニコラ・フランチェスカってやたら声に出して言いたくなる。

 

 

 

 

 

 

 

次はダンテ√いきます!